フライパンで出汁巻き卵を作る方法

卵焼き器があるとやりやすい

・出汁巻き卵の難しさ

出汁巻き卵は卵そのものの味に出汁の風味やうま味が加わることで、より素材の味が引き立てられる料理です。似た料理として、出汁を使わず砂糖などの調味料で甘味を強めた厚焼き玉子があります。出汁巻き卵においても調味料を個人の好みで付け加えることはあり、大差のない料理のようにも思えます。しかし調理をしてみると出汁巻き卵と厚焼き玉子とでは感覚が大きく異なります。この違いは出汁が入っているかどうかによって生まれています。具体的に何が変わるのかと言うと卵の形を整える難しさです。調理をしていく中で出汁を混ぜた卵液を加熱し、固めていきながら同時に形を形成していくことになります。出汁のようにサラサラした液体が含まれていると、卵だけを焼いているときの感覚で同じようにしてしまうとすぐに崩れてしまいます。そのため卵液が固まり過ぎず崩れない絶妙なタイミングで巻いていく必要があります。

・専用の調理器具

数えきれないほどある料理の中の一つにすぎませんが、和食において出汁巻き卵の存在は欠かせません。そのため調理がしやすいよう卵焼き器もあります。これがあると焼いた卵を一方向にひっくり返していくだけできれいに出来上がります。四角い小さな鍋なので、出汁巻き卵の両端は押さえつけられて自動的に形が作られていきます。

丸いフライパンできれいに作る方法

卵焼き器があると作りやすいことに違いありませんが、普通の丸い形状をしたフライパンでも作れます。きれいな形に整えるのが少々手間になりますが、わざわざ専用の調理器具を準備する必要はなくなります。以下、丸いフライパンで出汁巻き卵を作る手順を説明していきます。
1. 四人分を想定し、卵は5個ボウルに割り入れます。さらに出汁を大さじ5入れます。出汁巻き卵は好みに応じて分量を調整することも多く、これらの分量を変えても構いません。また、ここで砂糖や薄口醤油、みりんなどを入れても構いません。
2. きめ細かく仕上がるようにしっかりと混ぜ合わせます。
3. フライパンを加熱しサラダ油を適量敷きます。
4. ある程度フライパンが温まれば火力に注意しながら卵液を流し込みます。卵焼き器を使って焼く場合、複数回に分けて卵液を投入するやり方もありますが一度に全てフライパンに投入しても作れます。
5. 半熟になってきたら形を整えていきます。丸く広がった卵の両端を内側に折りたたんで、膨らんだ長方形になるようにします。卵焼き器があればこの過程は必要ありません。
6. 細長くなるよう、先ほどとは別の方向から折りたたんでいきます。前の過程で折りたたんだ部分が押さえつけられていないのでひっくり返すごとに形が崩れることもあります。
7. 全て折りたためば完成です。この時点できれいな形を作れていれば何も問題はありませんが、なかなかきれいにするのは難しいです。形が少し崩れていた場合には、巻きすだれとラップを使って整形していきます。
できた出汁巻き卵をラップに包んで巻きすだれで固定すれば後は余熱で固まってくれるので、必ずしもフライパンの上で上手く焼ける必要はないということです。フライパンしかなくても是非出汁巻き卵にチャレンジしてみてください。