出汁の保存期間について

出汁を取るには時間がかかる

・じっくりとうま味を抽出している

出汁を取る作業は基本的に時間のかかるものが多く、水に溶かして即作れる顆粒タイプの出汁と比べて何倍もの手間が必要です。かつお出汁であれば水を沸騰させたのちかつお節を数分投入するだけでよく、昆布出汁のように30分程度かけて水で戻す必要もありません。比較的かかる時間は短い出汁と言えますが、それでもやはりインスタントの出汁に比べると面倒であることに違いはありません。昆布やかつお節のように素材から出汁を取った場合、そうでない出汁と比べて風味やうま味が増すと言われています。そのため本格的に料理をする場合や時間的な余裕があれば出汁を取る作業も行うことでしょう。

・余ってしまった場合

困ったことに頑張って取った出汁が使いきれず残ってしまうこともよくあります。このとき保存しようと考えるのであれば、その方法や保存ができる期間について知っておく必要があるでしょう。

保存方法と保存期間

・常温の場合その日限り

当然保存の仕方によって保存の期間は異なります。出汁の種類によらず常温での保存は最も望ましくない方法です。菌の繁殖などが考えられ、密閉していても出汁の傷みを抑えることは難しいでしょう。しかし同じ日のうちに使う見込みがあるのであれば常温でもそれほど味を落とすことなく再度使うことができるでしょう。このとき注意が必要なのは夏場のように気温がとても高い日であればできるだけ常温で放置するのは避けるようにすることです。また鍋の蓋を占めるかラップ等で空気とあまり触れない環境にしてあげましょう。常温による保存期間は半日程度と言えるでしょう。常温による保存は推奨されず、通常は冷蔵するか冷凍して保存します。

・冷蔵や冷凍保存のポイント

冷蔵や冷凍の場合出来上がりすぐの物を入れるのではなく一度冷ましてからにしましょう。その後冷蔵庫や冷凍庫に入れやすいよう、または次回使うときのことを考えて実用的な容器に入れて保存すると良いでしょう。例えば次に使う出汁の分量が分かっていればその分だけを別の容器に入れておくと便利です。特に冷凍の場合解凍をする必要があるので、必要な分量を分けていないと解凍したのち再び保存するために冷凍をすることになってしまいます。

・期間

冷凍保存の場合保存期間は半月から長くて1か月が目安と考えておくと良いでしょう。冷蔵による保存期間は長くて1週間であることを考えると冷凍による保存は長くもちますが、どちらにしても早めの使い切りをするようにしましょう。

新鮮なうちにおいしく活用しよう

出汁の役割は料理の味を引き立てることです。出汁に使う素材からはうま味成分が豊富に抽出されることで料理全体の味を支えています。出汁が主役になる料理もありますが基本的にはサポートとしての立場でありこれが傷んでしまっては効果を発揮できません。傷んだ出汁を使って逆に料理のおいしさを落としてしまうようなことがあれば本末転倒です。そのため出汁の保存には冷蔵や冷凍などの方法がありますが、できるだけおいしく味わうことのできるうちに消費しなくてはなりません。目安としてはそれぞれ1週間と1か月が限度として、出汁を使うことの意味を考え豊かな風味やうま味を味わうのであればこの保存期間を覚えておくと良いでしょう。