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出汁の作り置き
出汁の取り方には色んな方法があります。素材によっても方法は変わってきます。顆粒タイプのものを使ったレシピがあるように、現代ではこうした簡単にできる出汁もメジャーになっています。このタイプの取り方しかしなければ作り置きの需要は全くありません。作り置きをしなくても比較的短時間で出汁が作れるからです。水を計量しそれに溶かすだけで完成です。大量に作っておくと衛生面から考えてもあまりメリットがあるとは言い難いです。しかし天然素材から出汁を取るのであれば時間も作業もかなり増えます。難しいことはありませんが時間的に余裕のない場合出汁を取ることが出来なくなってしまいます。このようなときのために、一度で多めに出汁を作って保存しておけば素材の活きた風味豊かな出汁をすぐに使うことができます。
出汁醤油も作り置き
出汁の抽出にかかる時間は昆布出汁であれば数十分、かつお出汁でも鍋に張った水が沸騰するまでに待ち時間が多く生まれてきます。出汁醤油ではこうした昆布やかつおの出汁を使うため自分で作るには出汁単品にかかるものと同様の時間が必要になります。そのため出汁醤油に関しても作り置きしておいて必要な時に取り出すという使い方をした方が時間的なデメリットを減らすことができるでしょう。またそのときには状態が悪くならないよう保管の仕方も考慮することが大切です。
出汁醤油のレシピ
1. まずは出汁を取る素材となる昆布20gと削り節200gを用意します。
2. 昆布の表面を軽く拭きます。水拭きで丁寧に拭いてしまうと昆布表面に付着しているうま味成分も同時に落とすことになってしまうため余分なものを払う程度にしましょう。
3. 鍋に醤油1Lとみりん1Lを入れ、さらに昆布と削り節を浸します。
4. 30分以上浸せば鍋を中火にかけます。時間があれば浸したまま一晩、つまり6時間から8時間くらい置くとより出汁を抽出することができるでしょう。
5. 沸騰してきたら弱火にしてその後20分煮出します。
6. 削り節や昆布が混入しているのでこれを濾せば出汁醤油の完成です。
出汁の取り方と同じように出汁醤油の作り方にも色んな方法があります。ここで紹介したものは基本的なものであり自分の好みに合わせてアレンジすることも可能です。このレシピでできた出汁醤油にはみりんも多く入っていることで甘味のある仕上がりとなっています。もう少し醤油らしさを強めたいときや甘さを抑えたければみりんの量を減らすなどの工夫をしましょう。その分砂糖を加えて甘味を調整することもできますがその場合にはとろみが出てくることもあるのでどのような料理に使用したいのかを考えて出汁醤油に使う調味料を判断していくと良いでしょう。作った出汁醤油を保存するには常温での環境は避けるべきです。一度冷ましてから容器に移し、冷蔵庫に入れましょう。数週間はもつと考えられますができるだけ早めに使った方が安全に味わうことができます。また出汁醤油を入れた容器にはしっかりと蓋などをして空気に触れないようにすると酸化の進みを抑えることができます。長い間放置しておくと出汁のうま味以外に苦味なども出てきて味が悪い方向に変化することもあるので冷蔵庫に入れても早めに使い切りましょう。